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Q&A

Q. ラクトフェリンとは何ですか?また、どのような性質をもっていますか?
Q. なぜ腸溶性が優れているのですか?
Q. ラクトフェリンは、何に効きますか?
Q. アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患にも効果があるでしょうか?
Q. ラクトフェリンは一日にどのくらい取るとよいのですか?
Q. 眼が疲れやすくドライアイなので頻繁に目薬を差しています。ラクトフェリンは効果がありますか?
Q. 健康維持に飲んでもよろしいのでしょうか?
Q. ラクトフェリンは便秘に有効ですか?
Q. 抗がん剤を飲んでいますが、薬と一緒に服用しても大丈夫ですか?
Q. ラクトフェリンはがんに効きますか?
Q. 毎日続けて飲まないと効果が出ませんか?
Q. 続けて飲んでいて量を増やしていかないと効果は薄れてきますか?
Q. スーパーやコンビニでラクトフェリン入りヨーグルトや飲み物など見かけるのですが、腸溶製剤と同じ効果があるでしょうか?
Q. 腸溶性ラクトフェリンはどこで買えますか?
Q. ラクトフェリンとは何ですか?また、どのような性質をもっていますか?
A. ラクトフェリンは、哺乳類の乳に存在する、ウイルスなどの外敵から身体を守る機能を持ったタンパク質です。その他、様々な内分泌液、好中球の顆粒や血液中等にも含まれています。分子量約8万の糖タンパク質です。
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Q. なぜ腸溶性が優れているのですか?
A. ラクトフェリンは胃液に含まれるペプシンで消化された後、膵液に含まれるトリプシンで消化されれると、オリゴペプチドやアミノ酸にまで迅速に分解され、多の機能が失われます。一方、トリプシンだけの消化に対しては強い酵素消化耐性を示し、ほとんど分解されないことが分かっています。生後間もない赤ちゃんで あれば、胃内の酸とペプシンの分泌が少なく、ラクトフェリンはほとんど分解されずに腸まで届き体内に吸収されます。しかし、生後1カ月もすると、これらの分泌が盛んになり、ラクトフェリンはほぼ全て分解され、受容体が存在する腸管へ、活性が期待できる量は届かないと考えられます。
 ラクトフェリンの生理機能に期待して摂取する場合は、生後間もなくの乳児を除き子供から大人まで、腸溶性のラクトフェリンの方がよりお勧めできると考えられます。市販の腸溶性ラクトフェリンは胃で分解されずに、腸まで届くよう設計がされています。
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Q. ラクトフェリンは、何に効果がありますか?
A. ラクトフェリンは多機能タンパク質と言われるとおり、体の調子が悪い方の生活の質を改善し、様々な病気に効果・効能を現すると言われています。ほとんどの効果は、ラクトフェリンが免疫を高めることに由来します。現在、次のような効果に関する基礎や臨床研究が数多く行われています。抗不安、鎮痛、発がん抑制、抗がん、がん転移抑制、化学療法剤の副作用低減、放射線障害予防、造血、骨粗鬆症予防、肥満改善・予防、創傷治癒促進、動脈硬化予防、歯周病予防、口臭抑制、涙腺細胞の若返り。
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Q. アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患にも効果がありますか?
A. ラクトフェリンは、動物実験でアレルギーの原因である物質の生産を抑制する効果が確認されています。花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギーに有効であったとの臨床報告があります。
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Q. ラクトフェリンは一日にどのくらい取るとよいのですか?
A. 臨床試験では、腸溶製剤で一日あたり150-600 mgのラクトフェリンを毎日内服するものが多いようですので、これを参考に摂取してはいかがでしょうか。市販の腸溶性ラクトフェリンは錠剤のものと顆粒の ものがあり、1錠(或いは1包)あたり、50-150 mgのラクトフェリンが含まれているようです。極端に多い量でなければ、多く摂取した場合の副作用の報告はありませんので、安心して摂取してください。
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Q. 眼が疲れやすくドライアイなので頻繁に目薬を差しています。ラクトフェリンは効果がありますか?
A. ラクトフェリン腸溶剤は、疲れ眼やドライアイに有効です。ラクトフェリンが疲れ目やドライアイに有効なことは、慶應義塾大学医学部眼科学教室で行われた臨床試験で確認されています。
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Q. 腸溶性ラクトフェリンを健康維持に毎日続けて飲んでもよろしいのでしょうか?
A. ラクトフェリンには副作用の心配は全くありませんので毎日続けて飲んでも問題ないと考えられます。ただし、牛乳タンパク質アレルギーの方は、念の為に摂取を控えられた方が良いと考えられます。
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Q. ラクトフェリンは便秘に有効ですか?
A. ラクトフェリンがなぜ便秘によいかは完全に解明されていませんが、回腸部で胆汁酸とゆるく結合することが作用機序の一つだとと考えられています。ラクトフェリンと胆汁酸の結合物は、悪玉菌と呼ばれるクロトリジウム菌、大腸菌等の生育を阻害し、善玉菌であるビフィズス菌、乳酸菌の増殖を助けます。したがって、 ラクトフェリン腸溶剤を摂取すると、クロトリジウム、大腸菌が原因となっている便の悪臭が消えます。それにつれて、便秘が解消され、規則正しい排便があるようになります。
 市販のラクトフェリン製剤には乳糖という乳に存在するオリゴ糖が含まれれているものがあり、便秘の改善効果が期待されます。牛乳を普段ほとんど飲まない方では、乳糖により一時的に腹部に違和感があったり下痢の可能性がありますが、しばらく飲み続けることで、乳糖を分解する酵素が腸内で誘導され、症状はおさまります。
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Q. 抗がん剤を飲んでいますが、薬と一緒に服用しても大丈夫ですか?
A. ラクトフェリンは健康食品ですから、薬と一緒に服用しても大丈夫だと考えられますが、医師に相談してからのほうがより安心です。化学療法剤と一緒にラクトフェリンを摂取すると、副作用を低減できることが報告されています。
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Q. ラクトフェリンはがんに効きますか?
A. 外科手術でがんを摘出した後にラクトフェリンを与えると、再発が予防できるのではないかと誰でも考えます。事実、国立がんセンターは、ラクトフェリンを使った大腸がんの二次予防を目的とする二重盲検試験等を報じています。
 ラクトフェリンは原発巣や時間がたってある程度の大きさに達した転移がんに生育抑制効果を示さないが、がんの転移は抑制するだろうと予想している研究者がいます。事実、これまで進行したがん患者が腸溶性ラクトフェリンを内服した例でも、原発巣を縮小させる効果がなくても、小さな転移巣は消失させる効果が認められています。
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Q. 毎日続けて飲まないと効果が出ませんか?
A. ラクトフェリン腸溶製剤の特徴は、他の健康食品と比べ効果は早く出現するようです。ご質問のような摂取法でも無駄になることはありませんが、規則正しく摂取するのがよいでしょう。
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Q. 続けて飲んでいて量を増やしていかないと効果は薄れてきますか?
A. 一般の薬は続けて内服すると次第に効果は消失します。これを耐薬性と呼んでいます。しかし、幸いなことにラクトフェリン腸溶製剤の場合には急速な耐薬性が発現することはないようです。
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Q. スーパーやコンビニでラクトフェリン入りヨーグルトや飲み物など見かけるのですが、腸溶製剤と同じ効果があるでしょうか?
A. こようなラクトフェリンを摂取しても、ほぼ完全に分解され、生理機能は期待できません。一部の機能に関して、ラクトフェリンの分解物が有効であると主張する論文もありますが、多くの機能は分解されてしまえば効能・効果が完全に消失すると考えてよいと思います。したがって、単に嗜好品として摂取する場合を除 き効能・効果を期待する場合には腸溶製剤を摂取することをお勧めします。
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Q. 腸溶性ラクトフェリンはどこで買えますか?
A. 腸溶性ラクトフェリンは複数の会社から購入できます。特定の製品をお勧めするものではありませんが、一例として、リンク先の企業のうち幾つかでは、通信販売等により腸溶性ラクトフェリンを購入できるようです。腸溶性の製品は「腸溶性」或いは「腸まで届く」といった表示がされているようですので、非腸溶性の製品と容易に区別できます。製品選択の参考になさってください。
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